プリンセスロード　61号

毎日暑い日が続きますね。皆さんお元気でお過ごしでしょうか。
今年は城崎マリンワールドへの旅。11月19日(日)に貸切バスでひまわり号を運行させることが決定しました。また皆さんにお会いできることを、実行委員一同、心から楽しみにしています。
　さて、今回で28回目のひまわり号。1年に1回しか走らないにもかかわらず、多くの方のご支援を得て、こんなにも長く活動を続けてくることが出来ました。本当にありがとうございます。
姫路でひまわり号活動を開始した1988年を振り返ると、社会で提供される福祉サービスがまだまだ貧弱で、当事者の方は大変な思いをされていました。もちろん今でも十分とは言い難いかもしれませんが、自宅にヘルパーさんが来てくれたり、ガイドヘルパーさんが一緒に外出してくれるようになる等、随分法律や制度が整ってきた印象があります。「よりよい社会にしよう」と地道な福祉活動に取り組んでこられた、多くの先輩方の努力の成果であると感じます。
ではここで、姫路ひまわり号の大きな変化について、ひとつ知っていただきたいと思います。それは、「規模が小さくなった」ことです。当初は300人近い参加者でひまわり号を運行していた時期もあったようですが、最近は100～150人程度の規模で運行しています。これは、先程触れた福祉サービスの充実もあり、「当事者の方々がひまわり号を利用せずとも旅行に行けるようになった」という、とても喜ばしい原因が挙げられる一方で、「参加を呼び掛けても、ボランティアさんがなかなか集まらなくなった」という、厳しい現実が影響しています。実際、ボランティアさんが少なく、当事者の方の参加を制限せざるを得ないこともしばしばです。なぜ、ボランティアさんが集まらないの？ひとつ原因を挙げるとしたら、「ボランティアさんにも当事者さんと同じだけの参加費用を支払っていただくひまわり号活動は、他のボランティア活動に比べて参加しにくくなってしまった」のではないかと感じています。実際、私が他の団体のボランティアに参加させていただくと、お弁当やお茶を出して下さることも多く、無料ということも手伝って、とても気楽に参加できる印象があります。
では、ひまわり号もボランティアの参加費を無料にすれば良いじゃないか！と言われる方もおられるかもしれませんね。いえいえ、ひまわり号はこだわりを持って≪ボランティアさんと当事者さんの参加費は同額≫を守り続けています。実は、参加費には「当事者とボランティアが対等な立場で関係を築く」という、とても大切な意味が込められています。 こんな話は、毎年参加してくださるベテラン参加者さんには、「もうわかっとるわ」と叱られそうですが、時代遅れな活動の仕方を、頑固に続けていきたくて、書かせていただきました。
多くの方の参加申し込み、お待ちしています。これからも、皆さんのご支援よろしくお願いします。